2014年3月16日日曜日

旧日本軍の戦車を改造して除雪車!?

東京でも2月大雪、一時は交通が大混乱でした。 首都圏には除雪車がないので雪が続いたら大変なのでしょう。

北海道の除雪車の事を調べていたら、

北海道バス協会のホームページに意外な記述を発見しました。

戦後、旧軍の戦車を除雪車に改造して使っていたと言うのです!

中央バスの中央バス五十年史に「昭和35年(1960年)に戦車改造型除雪車のパレード」が行われた時の写真が載っているという。以下、引用します。


「当社は、この冬期除雪計画に基づいて、旧陸軍払い下げの九五式軽戦車、九七式中戦車、一式重戦車や古トラック、米軍払い下げのアンヒビアンバスなどを除雪車に改造し、自主的に主要路線の除雪にカを入れた。昭和25年度の当社の除雪実施状況をみると、小樽市内、余市、岩内、寿都、札幌市内、石狩、長沼、岩見沢、美唄、滝川、芦別地区で一斉に除雪を開始、これには各地の土木現業所も除雪機材を提供し、応援協力してくれた。 除雪で苦労したのは、多雪地帯の空知地方である。滝川地方営業部は昭和25年冬から逐次、芦別線、旭川線、滝川一砂川一歌志内一赤平線、芦別一神居古潭線、滝川一浜益線などの除雪に乗り出し、バスの運行を確保した。当時は性能のよい除雪車はなく、古戦車や古トラックを改造してV羽根(排雪板)を取り付けた、にわか仕立ての除雪車ばかりで故障も多く、日中フル稼働して夜は故障の修理、そして夜が明けるとまたフル稼働という悪戦苦闘の連続。しかし従業員たちは決して弱音をあげず、行く先々で沿道の農家に泊めてもらいながら、つらく厳しい作業に取り組み、ここ一番というときには文字通り不眠不休で頑張った。」

との事である。 戦後15年たった時点でもこのような事があったとは知らなかった!

千歳市のホームページにも、戦車改造型除雪車の話が出ています。米軍が進駐した際の光景も記載されています。 ブルトーザー史というホームページにも色々、興味深い記載が有りました

Wikiで、「九五式軽戦車」と検索すると、牽引車に改造した戦車の写真のリンクもありました。

さすがに北海道庁のホームページにはそこまでの記載はありませんでした。

どこかに保存されていないかな、こういった歴史の陰に隠れたアイテム・・・・


(2014/3/16記)


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